ID　4468

登録日　2007年 8月19日

タイトル

国内最大級ブナ確認／十和田

新聞名

東奥日報

元URL.

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070817160958.asp

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写真:

　

十和田市奥瀬惣辺の山中で十七日までに、国内最大級のブナの一本木が確認された。見つけたのは全国巨樹・巨木林の会会員で同市の会社員高渕英夫さん(55)。高渕さんは全国各地の巨木を調査しており、 「一本の巨木がこれほど若々しい状態で現存しているのは全国的にも珍しい。巨木が数多くある十和田市のシンボルとなるような木だろう」と喜んでいる。
　高渕さんの計測によると、見つかったブナの巨木は高さ約四十二メートル、幹周り五・六五メートル。推定樹齢は約四百年と高齢だが、幹の内部は腐食しておらず、枝は無数の葉をつけるなどみずみずしい生命力を保 持している。
　高渕さんの近所で林業を営む志田芳男さん(76)から情報提供があり、志田さんから「森の神様だ」と現地に案内された。
　志田さんによると、樹木の先端部にある幹が三本に分かれている形状の巨木は、昔からきこりの間で「神様」としてあがめる風習があり、このブナはその形状だったことから、周囲の巨木が次々と伐採される中で生き残 ったのだという。
　高渕さんは「それほど山奥でもなく比較的切り出しやすい条件下にあるにもかかわらず、伐採されなかったのは山に入った人たちが大事にしてきたおかげ。十和田の山中ではこれまで三千本以上の巨木が見つかるなど 、全国トップの巨木の里になりつつあるので、このブナの発見を契機に全国に十和田の巨木をアピールしたい」と話している。
※写真＝十和田市の山中で確認された国内最大級のブナの一本木。枝が無数の葉をつけ、みずみずしい生命力を保持している