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ID 4449
登録日 2007年 8月 8日
タイトル
苗木をシカから守れ 県林業試験場が「迷路刈り」を試験
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=129701
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元urltop:
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写真:
 
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上富田町生馬の県林業試験場は、植樹したヒノキやスギの苗木をシカの食害から守るため、背の低い雑木などを迷路状に刈る「迷路刈り」の試験に取り組んでいる。開けた平地を好むシカの習性と管理面を 考えた対策で、関係者は「実験が成功すれば、林業家に朗報になる」と期待している。
 本来、苗木を見えにくくする視覚的効果を狙った対策としては、苗木の周りだけを刈り込む「坪刈り」が一般的。しかし、坪刈りでは管理者も苗木の場所が分かりづらくなり、管理する上で苦労することが多い。
 迷路刈りは、坪刈りに縦横の通路を設けたような形になっており、通路の中に入らないと苗木が見えない仕組み。平地を好むシカが見通しの悪い「迷路」には侵入しにくくなる。さらに餌として食べるサカキやカシなどを 周りに残すことで、苗木からシカの注意をそらし、狙われる確率を下げる効果もある。
 試験場では2005年4月から、田辺市中辺路町の水上試験林内の45年生のヒノキ林約380平方メートルで実験。現場は高さ2メートル程度の常緑広葉樹が密集しており、迷路刈りにした区画と、すべてを刈り取った「全 刈り」の区画、それぞれ2カ所ずつで試した。2年生の苗木を迷路刈り区画に15本ずつ、全刈り区画に10本ずつ植樹した。4カ月後、全刈りの1区画がシカの食害で全滅したのに対し、迷路刈りの2区画では被害がまったく なかった。
 06年6月からは同市中辺路町石船の、風により木が倒れた林で、面積を10倍に広げて同様の実験をしている。08年度をめどにしているが、これまでの経過では一定の効果が得られているという。
 被害を受けている山では、柵を張って対応している所もあるが、管理に経費がかさみ、労力もいる。そのため、補修もせずに放置されている林が近年増えてきている。試験場経営環境部の法眼利幸さん(33)は「どん な柵を作っても管理が必要。研究が成功すれば少ない労力とコストで済む。林業家の山離れを食い止め、放置林を森林に戻すことができる」と話している..

このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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