ID 4163
登録日 2007年 6月22日
タイトル
斜陽館の築100年迎えフォーラム
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新聞名
東奥日報
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元URL.
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070622094052.asp
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元urltop:
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写真:
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五所川原市金木町の太宰治の生家・旧津島家住宅「斜陽館」(一九〇七年完成、国重要文化財)が二十一日で築百年を迎え、記念事業「ひばフォーラム」が同館近くの旧津島家新座敷で開かれた。地域住民ら
四十人余が、同館の主要建材であるヒバや、津軽半島のヒバ林運搬などに使われた旧津軽森林鉄道などに理解を深めた。
フォーラムは特定非営利活動法人かなぎ元気倶楽部が主催し、青森市の樹木医斎藤嘉次雄さん(59)、元金木営林署職員で金木町在住の野宮進さん(77)が講師を務めた。
斎藤さんは、ヒバの生育環境などを紹介するとともに、ヒバ林が減少した理由として、森林鉄道など運搬手段の発達やチェーンソー等の道具の普及があったと指摘。近年、治山事業でヒバの植林が行われていることに
も触れ「これまで杉を植えすぎたという反省に立ち、いろいろな樹種を取り入れた複層林をつくることを目指している」などと紹介した。
野宮さんは、営林署による木材搬出などの作業の様子や、五五年前後に森林鉄道を金木の住民らが青森ねぶた祭見物に行くため利用したことなど、思い出話を披露した。
斜陽館支配人の今幸樹さん(34)によると、太宰に興味があって訪れた観光客の中に、建築物としての同館に興味を抱く人も多く「ヒバの木を見たことがない」との声もあるため、築百年事業でヒバに光を当てたという。
※写真=斜陽館の築100年を記念し、同館近くの旧津島家新座敷で開かれた「ひばフォーラム
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