ID 4114
登録日 2007年 6月16日
タイトル
高校生らアテの苗木作り 輪島・健康の森で、能登復興の願い込め
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新聞名
富山新聞
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元URL.
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20070617101.htm
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元urltop:
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写真:
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◎高校生らアテの苗木作り 輪島・健康の森で、能登復興の願い込め
アテの枝に水ゴケを巻き付け、「空中取り木」に挑む高校生=輪島市の県「健康の森」
県木アテの苗木作りが十六日、「ふるさとの森再び」キャンペーン(北國新聞社共催)の一環として、輪島市の県「健康の森」で行われた。親木の枝に水ゴケを巻き付けて発根を促す苗木作りの方法「空中取り木」に高校生
、研究会員ら約七十人が挑み、アテ材を主要な木地とする輪島塗などの能登半島地震からの復興にも願いを込めた。
穴水町林業研究会が主催し、「健康の森」総合交流センター館長の石下哲雄さん(71)=輪島市三井町洲衛=が指導した。国土緑化推進機構が選んだ初代「森の名手・名人一〇〇人」の一人でもある石下さんは約二十
年前、「空中取り木」をアテ(能登ヒバ)に導入した草分けでもある。
立ち木の枝の皮を約二センチ幅で切除し、この部分に水ゴケを巻いてビニール袋で縛っておくと、約半年間で根が伸びる。「秋に枝を切って植えれば、種や挿し木で育てるよりも短期に根付く」と石下さんは説明した。
作業には穴水高、能登青翔高、航空二高の生徒や、穴水町林業研究会員らが参加。坂本ちづる県林業研究グループ連絡協議会長、皆森斎県奥能登農林総合事務所長、北実テレビ金沢会長があいさつした。
大半の参加者は「空中取り木」に挑むのは初めて。生徒らは石下さんに教わりながら作業し、里山保全の大切さや緑を守る知恵にふれた。秋には枝の切断と植え込み作業を計画している..