ID 4077
登録日 2007年 6月13日
タイトル
枯れさせるな桜の古木 飯田・下久堅小、高まる保護活動
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20070614/CK2007061402023861.html
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元urltop:
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写真:
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飯田市の下久堅小学校の正門脇にある桜の古木を保護する動きが、地元で高まっている。桜はエドヒガンで、今春、ほとんど花を付けなかったことから、心配した地元住民らがその歴史を調べる一方、十六
日には全国各地の樹木再生に力を尽くしている樹木医の塚本こなみさんに診断してもらい、再生策を考える。
同校の桜は長年、入学式に合わせるように開花し、美しい花が子どもたちや地元住民に親しまれてきた。しかし、近年は幹が朽ち、枯れ枝が目立ち、衰えが心配され、今年はついに花がほとんど見られなかった。このた
め、下久堅まちづくり委員会を中心に、下久堅自治振興センターや郷土史家らも協力し、まず桜のことを知ろうと、四月からその歴史を調べた。
その結果、古木の場所が「梶車」という地名で、鎌倉時代中ごろに築かれた知久平城跡にあり、推定樹齢は六百五十年-七百年。一九五二-六五年まで県指定文化財だったことが分かった。
地元住民らは、「知久平城跡 梶曲輪の桜」と命名。今後、保護活動に取り組んでいく計画で、樹木医の塚本さんを招いて診断を受けるのはその第一歩。
下久堅まちづくり委員会の小林広実会長(69)は「地元の人に親しまれ、郷土史にも深いつながりがある桜だ。このまま枯れていくのを手をこまねいて見過ごすことはできない。何とか残したい」と話している..