ID 4005
登録日 2007年 6月 5日
タイトル
「五人番のアコウ」 根張らず再ピンチ/指宿
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新聞名
南日本新聞
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元URL.
http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=4800
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元urltop:
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写真:
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3年前の台風で倒れ、指宿市湊3丁目の太平次公園に移植された巨樹「五人番のアコウ」が弱り、特定非営利活動法人(NPO法人)「縄文の森をつくろう会」の会員が3日、根や樹皮の手当てなどに乗り出した。
同会はここ1年が巨樹再生のヤマ場とみて保護策を繰り広げる。
移植以来、定期的に観察してきた同会員が気付いた。会員の1人で造園士の秋元智雄さん(46)によると、移植の際のダメージや潮風の影響で、樹皮がはがれるなどしている。木の根が十分張っていないため、枯れて
しまう可能性も出てきたという。
この日は、会員10人が秋元さんのアドバイスを受け、1日がかりで幹を地上2メートルまでシートで覆い、土壌改良剤を詰めた。木の根が張るのを助けるためという。
巨樹は、同市12町の大渡海岸に立っていた推定樹齢300年、幹回り6.4メートルのアコウ。藩政時代、山川港を望む同海岸に五人番という見張り番所があったことから「五人番のアコウ」と名付けられた。2004年8月
の台風16号で倒れ、ひん死状態となったため、同会が中心となって太平次公園に移植した。
同会の永田和人会長(57)は「五人番は琉球との関連が深かったとされ、移植を機に沖縄などと人的交流も始まっている。この木を守ることは指宿市民の役目と思う」と話した..