ID 3927
登録日 2007年 5月28日
タイトル
鵜飼船の造船所、船大工の技を見よう
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://www.asahi.com/komimi/NGY200705280004.html
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元urltop:
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写真:
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岐阜市の長良川鵜飼で川面を航行する観覧船の造船所が、多くの見学者でにぎわっている。4月からの約2カ月間で7000人以上が訪れるなど、すでに昨年度の見学者数約5000人を上回った。職人の和
船造りを間近に見られる面白さが、口コミで広がったようだが、県外の学校が修学旅行のコースに組み入れるケースもある。
樹脂を張り付けるため、裏返しになった建造中の観覧船=岐阜市湊町で
造船所は同市湊町にあり、市が運営。船大工が昔ながらの工法で、木の和船を造っている。市が05年度から一般公開を始めたところ、05年度の見学者は約600人だったのが、06年度は4876人に。市鵜飼観覧船事
務所によると、今年度は24日までに7046人が、見学に訪れた。
「4月は目の前にある岐阜公園の花見客の間で口コミで広がり、1日1000人以上が押しかけた日もあった。旅行会社が企画するツアーにも盛り込まれ、県外からの観光客も増えた」と同事務所の江崎達己所長(55)。
学校単位での見学申し込みも増えている。年に10校前後だったのが、今年度はすでに8校が訪れた。24日には、兵庫県芦屋市立精道小学校の生徒約100人が、修学旅行で造船所を訪れた。
棟梁(とうりょう)の豊田忠通さん(72)は、50年以上にわたって観覧船の造船を手掛け、200隻以上を長良川鵜飼に送り込んできた。「見学者が突然増えた。すべて木で出来ている船は、最近の人たちには珍しいのか
もしれないね」と、団体客の増加に驚いた様子だ。
豊田さんは、他の2人の大工とともに、年間2隻の割合で観覧船を造っている。現在は7月25日の初運行を目指して、掘りごたつがついた30人乗り船を完成させようと、船体をひっくり返し、船底に樹脂を塗りつける作
業に追われている。
造船所は見学無料。月曜~金曜の午前9時~午後4時に公開している。申し込み、問い合わせは岐阜市鵜飼観覧船事務所(058・262・0104)へ..