ID 3849
登録日 2007年 5月20日
タイトル
巨木テーマに絵本創作 滋賀県立大3学生が発刊
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新聞名
京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007052000018&genre=G1&area=S20
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元urltop:
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写真:
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滋賀県立大(彦根市)の学生3人がこのほど、湖北地域の守り神として信仰されている巨木をテーマにした絵本「まつりの夜に」を発刊した。ケヤキやクスノキなどの大木を「野神(のがみ)さん」として祭る風習
を現地調査して物語と絵を創作し、地域に残る自然や生活文化を守る大切さを伝えている。
湖北地域では各集落にある巨木が野神さんと呼ばれ、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る祭事が伝わっている。絵本は、県立大人間文化学部4年の川口愛さん(21)と2年の加地雅美さん(21)、2年の森愛鐘さん(19)がゼミの研
究活動の一環で制作した。
昨年8月から、高月町各地で祭りを見学したり、野神信仰について住民の意識調査をするなどして、物語と原画の構想を練り、今年3月に絵本を完成させた。
物語は、村人が大切にしていた巨木が落雷で倒れ、若木に代替わりしたのを悲しんでいた主人公の少年が、夢の中で若い野神さんと協力し黄金色の稲穂を実らせるというストーリー。絵は淡い色彩の水彩で描き、心和
ませる雰囲気に仕上げた。
A4判、28ページ。400部作った。県内の図書館に配布し、読み聞かせなどに活用してもらうといい、作者の川口さんは「地域に根差した伝統や身近な自然に親しみを感じてほしい」と期待している。
問い合わせは県立大武邑尚彦研究室TEL0749(28)8421..