ID 3756
登録日 2007年 5月10日
タイトル
満開の裏千本桜を再び 樹木医招き回復図る
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新聞名
河北新報
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元URL.
http://www.kahoku.co.jp/news/2007/05/20070510t33008.htm
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元urltop:
-リンク切れ-
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写真:
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岩手県北上市のNPOなどが、桜の名所として知られる北上市展勝地公園の「裏千本桜」を復活させる活動に乗り出した。数百本とされるベニヤマザクラの並木はテングス病に侵されて花が咲かない状態。樹
木医を招いて樹勢を回復させ、並木周辺の環境づくりにも取り組む。
裏千本桜の復活を目指すのはNPO「わが流域環境ネット」。「せっかくの並木がもったいない」と、地元の住民らにも呼び掛け、4月末に初めて現地調査と保護活動に当たった。約50人がツタの除去や下草刈りに汗を流
し、樹木医から雑菌の侵入を防ぐ枝切りの方法を教わった。
裏千本桜は展勝地東側の国見山沿いにあり、ベニヤマザクラの並木が林道沿いに約4キロ続く。1920年に始まった展勝地の桜植樹計画の一環として、60年代に地元住民が植えたという。
観光地として有名な北上川沿いのソメイヨシノの並木「桜大路」に対し、奥の山手にあることから裏千本桜と名付けられた。この10年ほどは荒れ果て、小枝がほうき状に伸びるテングス病にかかり、今年の春も花が咲か
なかった。
地元農家は「並木がある林道は車も通らない道になり、手入れできずにいた」と、復活に向けた活動を歓迎する。
環境ネットなどは秋に枝切りを実施し、樹勢回復を図るほか、新たな植樹や並木周辺の環境づくりも検討する。
代表の及川一さん(64)は「展勝地にこれほど荒れた桜並木があることは、市民にも知られていない。3年かけて満開の桜を取り戻したい」と話している..