ID　3693

登録日　2007年 5月　2日

タイトル

木の中の空洞見つけます・樹木医ら、画像化装置を開発

新聞名

日本経済新聞

元URL.

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20070502STXKC065501052007.html

元urltop:

写真:

　

宇都宮市の樹木医吉沢光三さん（73）が、樹木内部の空洞を画像化する装置を群馬大と共同で開発した。倒木の主な原因となる空洞化の発見は難しい。吉沢さんは「老齢木は内部から腐りやすい。早期発見 のために木の健康診断を実施するべきだ」と装置の活用を呼び掛けている。
　樹齢400年とされる杉が並び立つ、世界遺産の日光東照宮（栃木県日光市）。そこに、杉の幹を電子ハンマーでたたく吉沢さんの姿があった。
　幹に取り付けた小型マイクが、打音の伝わり方を詳細に拾う。専用のコンピューターソフトが、音の周波数を解析して空洞の大きさを推定し、パソコンのディスプレーに表示された樹木断面図上に映し出す仕組みだ。
　この日、吉沢さんが調査した2本は「健康」だった。もし、空洞が見つかれば、樹木に穴を開けて高圧の水で腐朽菌を取り除き、防腐剤を塗る。倒れて建造物を壊すことがないようにワイヤを張るなどの対処も必要だ。〔