ID 302
登録日 2006年 2月14日
タイトル
柏原藩陣屋跡の老木 丹波市教委が伐採方針
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新聞名
神戸新聞
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元URL.
http://www.kobe-np.co.jp/chiiki/ta/00048255ta200702151000.shtml
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元urltop:
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写真:
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国の史跡「柏原藩陣屋跡」の表御殿前に立つ樹齢推定百五十年のカイヅカイブキ二本などの根や枝が伸び、石畳を持ち上げるなどしているため、施設を管理する丹波市教育委員会が伐採を検討している。
地元住民にとっては思い出深い木だが、移植は難しい状況。陣屋跡では十八日、現在行われている屋根の改修工事の現地見学会が開かれることになっており、市教委は「その際、みなさんに問題提起したい」としている
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陣屋跡の表御殿は一八二〇年の建設。カイヅカイブキが植えられた年代は不明だが、一九〇〇年撮影の写真には、まだほっそりした二本が写っている。建物に接近して植えられているため、伸びた枝や根が屋根にか
かったり、建物の石畳を持ち上げたりといった被害が問題となっていた。
しかし、老木のため、移植しても根が定着しにくいとされているうえ、高さ約十メートルの巨木でもあるため、電線などが張り巡らされた道路を運ぶことも難しく、移植は困難という。見学会で出された意見は次回の陣屋
跡整備委員会の議論に反映する。
隣接する崇広小学校は陣屋跡が史跡に指定された七一年ごろまで校舎などとして利用していた。同校を卒業し、現在は同校職員として勤める女性(39)は「絵に描いたり、木登りしたり、子どものころは特に慣れ親しん
だ。切られてしまうとしたら残念」と話していた。 見学会は二月十八日の午前十時半と午後一時半の二回行われる。申し込みは不要。(
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