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ID 3338
登録日 2007年 4月 1日
タイトル
『桜と日本文化』小川和佑著
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新聞名
産経新聞
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元URL.
http://www.sankei.co.jp/books/shohyo/070401/sho070401013.htm
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元urltop:
-リンク切れ-
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写真:
 
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さまざまの事おもひだす桜かな》。こう詠んだのは芭蕉だが、桜に関する思い出がまったくないという日本人は珍しいだろう。そして、日本人にとって桜は特別の花なのだ。
 本書の副題は「清明美から散華の花へ」。古代の文献の中で「桜」という文字が最初に使われたのは、元明天皇の和銅5年(712年)に完成した『古事記』下巻の履中天皇の治世を記録した章の末尾で「若桜部」の名を与 えたとある。『日本書紀』(720年)では、船上の酒宴で盃(さかずき)に桜の花びらが舞い落ちたという情景が描かれているのだそうだ。奈良時代初期にはすでに桜の花への美意識が養われたと、著者は指摘する。
 『日本書紀』には衣通郎姫(そとほしのいらつひめ)の美しさを桜にたとえたところもある。さらに8世紀後半までに編まれた『万葉集』は約4500首のうち桜の歌は42首。桜は美しい女性との通念が確立しつつあった。『 伊勢物語』(平安前期)では桜の匂いは女性の匂い、『源氏物語』(11世紀頃)で紫式部は源氏最愛の妻、紫の上をただ1人、桜にたとえた。
 これが、吉田兼好の『徒然草』(14世紀頃)では有名な《花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは》とある。そして室町将軍足利義満は花の御所を造営。秀吉、吉宗と続く権力者の花となった。
 だが武家社会で桜のイメージは変質してゆく。江戸時代中期、本居宣長が61歳の自画像に寄せた桜花歌《敷島の大和心を人とはば朝日に匂ふ山桜花》は、野生に健やか咲く桜こそ日本の男の心性である、とする。歌舞 伎『仮名手本忠臣蔵』で判官は桜の花を詠み切腹し、赤穂義士を支援した商人は「花は桜木、人は武士。天河屋義平は男でござる」と見得を切る。明治以降、完全に「軍国の花」となり、陸軍唱歌「歩兵の本領」では♪万朶 (ばんだ)の桜か襟の色/花は吉野に嵐吹く-と歌われる..

このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。

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