ID 3306
登録日 2007年 3月29日
タイトル
鳥取で新種の桜 「摩尼八重山桜」と命名
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新聞名
日本海新聞
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元URL.
http://www.nnn.co.jp/news/070329/20070329001.html
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元urltop:
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写真:
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桜の花便りが聞かれるようになった二十八日、鳥取市内で桜の新種が確認された。日本各地の名桜の保存に努め、桜の権威として知られる佐野藤右衛門さん(78)=京都市=が鑑定した。八重山桜が変異した
ものとみられ、受精機能を持つ雌しべが二本あるのが特徴。同日、「摩尼八重山桜」と命名された。鳥取県内で桜の新種が見つかったのは初めて。近く、農林水産省に品種登録を申請するほか、来春の日本桜学会で発表
される。
雌しべが2本あり、「摩尼八重山桜」と名付けられた桜=28日、鳥取市覚寺
桜は同市覚寺の会社役員、田中宣二さん(79)所有の空き地に植栽。株元から四本の幹が伸び、樹高は約六メートル、薄いピンクの花が手まり状になって咲き誇っている。以前、同市浜坂一丁目の樹木医、吉岡武雄さん(5
4)が、八重で淡いピンク色をした花に果実が二つ付いた格好で実る珍しい桜であることに気付き、図鑑などで調べたが分からなかったため、今年、開花した一枝を持参して佐野さんに鑑定を依頼した。
この日、現地を訪れた佐野さんは花や樹勢、周囲の環境などを調べ、ルーペを使って花びらや雄しべの数、花粉の状況などを観察。八重山桜の変異による新種と断定した。花の大きさは直径二・四センチと小ぶりだが
、雌しべが二本あり、受粉すると実が二個実ることなどが分かった。
佐野さんは「花が変化したもので、きれいな花の条件を満たしている。観賞価値があり、保護が必要」と話している..