ID 3238
登録日 2007年 3月26日
タイトル
街路樹にみる、地域の“民度”
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新聞名
ライブドア・ニュース
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元URL.
http://news.livedoor.com/article/detail/3091698/
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元urltop:
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写真:
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道を歩くと様々な街路樹に出会う。これから盛りの桜の並木はいうまでもなく、ケヤキ並木、ポプラ並木など、季節ごとに変化していく木々の様子を眺めながら歩くのはなんとも心なごむものだ。
先日、JR三鷹駅北口より五日市街道方面へ歩いていると、白い可憐な花を咲かせた木々がずらりと並んだ通りがあった。さほど背丈も高くなく、せいぜい5-6メートルだと思われるが、繁華街をはずれたところに穏や
かに花を咲かせているのが、なんとも奥ゆかしい。最近、木々にも“名札”をつけていることが多く、この木にも“コブシ”という札がかかっていた。よく見ると、コブシの木々の間に“プラタナス”と名札のついた木もある。
こちらはコブシより背が1.5倍くらい高く、樹皮がマーブル模様になっているのが特徴だ。別名“すずかけの木”といって、昔の歌の題名にもあったような気がする。
このように様々な木が花を咲かせたり、夏には日陰をつくり暑さをしのぐ場になったりと、街路樹の効果は大きい。ただよく見ると、電線やケーブル線が木々の間をぬうように渡っているのが気にかかる。またこの季節、
木々が繁茂しないように剪定作業があちらこちらで行われているが、その労力も並々ならないものがある。
だが、そのような困難を覚悟しながらなお、街に緑を増やす努力をしていることは、よい環境の中で生活しようとする前向きな姿勢の表れであり、それはとりもなおさず、その地域の民度(住民の生活や文化の程度)を
表す指標となっていると考えられる。【
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