ID 3217
登録日 2007年 3月24日
タイトル
兵庫の高取峠旧街道、住民が復元
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://osaka.yomiuri.co.jp/season/20070323kn04.htm
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元urltop:
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写真:
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赤穂藩主・浅野内匠頭が吉良上野介を切りつけた「刃傷(にんじょう)松の廊下事件」(1701年)を知らせる早籠(はやかご)が通ったとされる兵庫県赤穂市高野、高取峠の旧街道約300メートルが、地元住民ら
により復元された。
義士ゆかりの街道をPRしようと、雑木林に覆われた道を約5か月かけて整備した。地元自治会は「赤穂の歴史を身近に感じてもらえれば」と散策を呼びかけている。
5か月かけ300メートル整備 丸太橋、竹製手すり設置
地元住民が整備、復元した高取峠旧街道(赤穂市高野で) 旧街道は、赤穂と相生を結ぶ主要道として江戸時代初期に整備された。高野地区には茶屋や宿場町などがあったが、1909年に旧街道の東側に現在の高取峠
が開通してからは廃れ、マツやスギなどの雑木に覆われていた。
昨年3月、旧街道沿いにある田端(たのばた)自治会の役員が復元を計画。会長の山本薫さん(71)らが中心となって、市史編さん室に足を運んで文献を調べ、地元のお年寄りたちから聞き取り調査をするなどして当
時のルートを確認した。
復元作業は同10月下旬から始まり、住民が毎週末、チェーンソーで雑木を切断したり、スコップで斜面を削ったりして整備。丸太橋(長さ約8メートル、幅約1メートル)を架けたほか、段差部分には歩きやすいように竹製
の手すりを設けるなどし、今年2月に完成した。今月11日には市民らが周辺の街道約8キロを歩いて、完成を祝った。
山本さんは「苦労もあったが、多くの人に喜んでもらえてうれしい。定期的にウオーキング大会を開くなど旧街道をPRしていきたい」と話している..