ID 3166
登録日 2007年 3月19日
タイトル
「今年も咲いて」 国府「成器百年桜」保護作戦
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新聞名
日本海新聞
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元URL.
http://www.nnn.co.jp/news/070319/20070319006.html
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元urltop:
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写真:
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地区のシンボルとなっている桜を守ろうと、鳥取市国府町中河原の旧成器小学校校庭で、百年余りにわたってきれいな花を咲かせ続ける桜の保護作戦が繰り広げられた。自治会役員や子どもたちが、幹につ
いたコケや寄生植物などを取り除き、肥料を施すなどして“元気”を与えた。
「元気になれよ」と願いを込めて、桜の老木に生えたコケを落とす児童たち=鳥取市国府町中河原
桜の木は校庭に二本残っており、幹の直径が五十センチもある老木。樹齢は百三十年と推定され「成器百年桜」の名で親しまれている。毎年春になると満開になり、児童や住民を楽しませ、地域とともに歴史を刻んでき
た。小学校の統合に伴い、児童の姿は消えて寂しくなったが、満開の桜は住民の心を和らげ、今でも皆の憩いの場となっている。
しかし、長年の間に幹の一部が朽ちるなど、傷みが目立つようになったため、近くの成器地区公民館(湯谷久実館長)が保護作戦を住民らに呼び掛けたところ、桜を愛する約五十人が集まった。作業は造園業者の助言
を受けながら実施。根元に腐葉土を施し、幹に生えたコケなどの植物をブラシで落とすなどして手当てした。また、老化が進んでいるため、二代目となる幼木三本も植樹した。
保護作戦に参加した同地区自治会長の山崎豪太郎さんは「皆さんの熱い思いでいい仕事ができた。今年も見事な花を咲かせてほしい」と祈り、期待を膨らませていた。
◇
今年の開花は四月上旬が予想され、地区ではライトアップと「成器桜を楽しむ会」を企画。期間中、野だてや邦楽演奏会、写生会などのイベントが計画されているという。地域から愛され、長い歴史を刻んできた桜。住
民たちの熱い思いを込めた取り組みが成功するよう願っている..