ID 260
登録日 2006年 2月 8日
タイトル
南小の桜と牛牧義士踊りが登録文化財
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新聞名
南信州サイバーニュース
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元URL.
http://www.minamishinshu.co.jp/news2006/2/9n2.htm
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元urltop:
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写真:
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高森町文化財調査委員会(木村昌之委員長)はこのほど、地元から申請があった「南小学校のソメイヨシノ」と「牛牧義士踊り」を登録文化財として町教育委員会に答申した。10日に開く定例教育委員会で認可
される見通しで、昨年6月に文化的遺産を登録制にして保護する条例改正後、初の適用になる。
市町村の文化財保護に関する条例は、昭和25年に施行された文化財保護法や、県の保護条例(50年施行)の規定に沿って制定され、行政区域内にある重要な文化財を「指定」し、必要な措置を講じてその保存と活用
に努めている。
同町には既存の「町指定文化財」は数多くあるが、未指定で地域に伝わる貴重な文化的遺産もかなりの数に上る。指定文化財にすると、保護・管理活動に制約を受けることが多く、古くから携わってきた地元住民の保護
に対する考え、意識と町との間でズレが生じてくることも多かった。
このため、条例改正で登録制にして保護し、身近で生活に関わりが深い文化財の保護活動を、とかく制約を受けていた地域住民に開放した上で、郷土愛を育んでもらおうというもの。
今回、同調査委員会が「登録文化財として認めることが妥当である」とした「南小学校のソメイヨシノ」は、昭和6~8年にかけて校庭周辺に植えられた200本のソメイヨシノ。
新植から七十数年経ち、ほとんどが老木になっている。このため、現在では懸命に消毒作業や根本への施肥を行っているほか、県林業試験場の指導で手入れを実施。また、樹木医にみてもらい、養生のための措置を
講じている。
サクラの寿命は「平均60年」といわれているが、ほとんどが老木のため幹の腐朽や枝折れなども激しくなっている。高森町を代表する「サクラの名所」で、シーズンになると町内外から観賞者が訪れ、同小でも毎年「お
花見給食」を行っている。
牛牧義士踊りは、大正4年の天皇御即位の御大典に地元青年衆が奉納初公演したのが始まり。当時の飯田町にきていた旅芸人から青年衆が習い覚えた。その後、牛牧神社の村社昇格記念や昭和天皇御成婚記念に公演
。戦中と戦後に一時中断していたが、昭和31年3月に復活。以来、飯田お練り祭りに毎回出演し、東京港区の泉岳寺公演、信州博公演など、地域外でも多くの公演実績がある..