桜は高さ約20メートル、幹回り約1・8メートル。近くを通る国道4号平泉バイパス整備の影響で、根元付近に水たまりができるようになってから樹勢が急に衰えたという。
2004年から花が咲かなくなり、樹木医からも「回復は難しい」と言われていたが、住民の要望を受け県が排水路を施すと昨年から葉をつけるようになったという。今年は3カ所から枝葉が伸び、回復を見せている。
町区長会長の千葉智さん(76)ら住民有志は、樹勢回復を願い有用微生物群(EM)活性液や肥料などを月に2、3回根元に散布する活動を続けている。
千葉さんは「枝ぶりが立派で小さいころからめでてきた桜。何とか自生できるようになってほしい」と菅原繁さん(76)、佐藤文政さん(67)らとともに根気強く作業し、見守ってきた。
盛岡市から参加する鈴木紀子さん(54)は「桜を守ることは命を貴ぶ藤原清衡公の精神を引き継ぐこと」と回復を喜ぶ..
このページの公開日は1999年11月12日。最新更新日はです。