ID　3112

登録日　2007年 6月　8日

タイトル

白神山地・小岳でハイマツが部分枯れ ハチの幼虫が葉を食害

新聞名

秋田魁新報

元URL.

http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20070608l

元urltop:

写真:

　

白神山地の世界遺産地域内にある藤里町・小岳（１０４２メートル）山頂付近で、ハイマツの一部がハチの幼虫に葉を食べ尽くされ、部分枯れなどの被害が出ている。一帯のハイマツ群落は貴重な個体群とし て環境省の特定植物群落に選定されているが、被害は拡大傾向にあるといい、地元の巡視員らは世界遺産の景観悪化や植生の変化などを懸念している。
　ハイマツは高山帯に自生するマツ科の常緑低木で、地面をはうように枝を広げて成長する。小岳では標高９００メートル以上に分布、本州で最低標高地にある特異な群落の一つとして知られる。
　だが、ハバチの在来種「マツノクロホシハバチ」の幼虫による食害が深刻化。遺産地域巡視員の鎌田孝一さん（７７）＝同町藤琴＝によると、５年ほど前から葉を食べ尽くされて“丸裸”状態となる木が目立つようになった という。
　特に昨年秋は幼虫が大量発生。現在も山頂付近の斜面には被害を受けて枝や幹だけが残ったハイマツが点在している。中には樹皮がはがれ落ちたり、部分的に残った葉が赤茶けるなど、枯死したような状態の木も見 受けられる..

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