ID 3064
登録日 2007年 3月15日
タイトル
開花予想ミス 桜の名所困った
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://osaka.yomiuri.co.jp/sakura/news/sr70315a.htm
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元urltop:
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写真:
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記録的な早咲きから一転、例年よりやや早め程度に――。計算ミスによる予想日の訂正もあった桜の第2回開花予想。1週間前の第1回予想に合わせてイベントの日程を前倒ししていた桜の名所は、気象庁
の思わぬ“朝令暮改”に振り回されるかたちに。一方、花見弁当を扱う百貨店などは「予想が早まったり遅くなったりは、いつものこと」と冷静に受け止めた。
大阪管区気象台によると、九州と山口県を除く西日本でも、7~13日の平均気温が予想以上に低く、管内16か所の観測地点で5~1日遅く修正。四国では、高知よりも北の松山、高松が先に開花する逆転現象が起きる
としていたが、例年通り、北上しそうという。
高松市の訂正前の予想が観測史上最も早い17日だったため、香川県丸亀市の「丸亀城桜まつり」は8日間前倒しの24日からに変更され、夜桜用にぼんぼりの取り付けも始まっていた。市観光協会の担当者は「間違いだ
ったと聞いても、今さら日程を元に戻すわけにいかない」と困惑する。
松山市は第1回より8日遅れの予想。愛媛県今治市の開山公園でも、「桜まつり」を1週間前倒ししていたが、主催する今治地方観光協会伯方支部の担当者は「最初からおかしいと思っていた」とあきれ顔。
前回、観測史上2番目の早咲きと予想された奈良市も、冷え込みが厳しく、5日遅い27日に修正された。奈良県の吉野山では、旅館や民宿の予約を今月下旬から4月上~中旬に変更する宿泊客が増えている。同11、1
2両日に伝統行事の「花供会式」があり、地元関係者は「花見に問題なさそう」とホッとしている。
開花予想は3回あり、今月20日が最終。大阪市北区の阪神百貨店では例年並みの16日から花見弁当が並ぶが、本格的に売れるのは開花後。担当者は「いつ咲くかより、咲いてからの天気の方が心配。できるだけ長く咲
いてほしい」と話す。
評論家の森毅・京都大名誉教授の話「予想はあくまで予想で、記念日でもないんだから、変わって当たり前。花見は遊びやもん。それであわてるのも、また楽しい。最初から決まりきったスケジュールでは、仕事みたいで
面白くないやんか」
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