ID 2972
登録日 2007年 3月 9日
タイトル
松くい虫防除指定区域縮小
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新聞名
沖縄タイムス
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元URL.
http://www.okinawatimes.co.jp/eco/20070308_1.html
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元urltop:
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写真:
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県は7日、2007年度から実施する第3次松くい虫被害対策事業推進計画で、防除対象となる高度公益機能森林の指定区域を第2次計画(02―06年度)の1351ヘクタールから781ヘクタールに縮小する方
針を示した。本島北部など一部地域で地形的、地理的条件を理由に、松くい虫根絶は困難と判断した。
今後、主要幹線道路沿いなど、景観保全対策を中心に効率的に防除する。同日、県庁で開かれた県森林審議会(会長・仲間勇栄琉球大学教授)で報告した。
第3次計画では、防風、防潮など保安機能を持つ高度公益機能森林の指定区域を縮小。北部地域は943ヘクタールから676ヘクタール、中南部地域で209ヘクタールから105ヘクタールとする。
松くい虫被害でリュウキュウマツが減少し、代わりにイジュやイスノキなどの後継樹が育っている地域や希少生物の生息で、ヘリコプターによる薬剤散布が困難な地域が対象。02―04年度の調査で松くい虫の根絶が
高い可能性で確認された宮古地域も解除された。
第2次計画(02―06年度)では約26億円を投じ、被害木約18万本の伐採や薬剤散布などに取り組み、根絶を目指したが、金武町や宜野座村、恩納村などでは被害増加も見られた。
委員からは指定解除について「被害林の放置が近辺に影響を及ぼさないか」との疑問が投げ掛けられたほか、全体的な資源減少に懸念の声も出された。県は「被害地域では広葉樹など後継樹が成長しており、指定解除
しても、防風や防潮など公益的機能の維持は問題ない。予算は減少しており、今後は効率的、効果的に防除を進めていきたい」としている。
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