ID 2636
登録日 2007年 2月 2日
タイトル
里山の「ナラ枯れ」拡大防げ 東近江で保全グループが伐採
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/00/sga/20070202/lcl_____sga_____006.shtml
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元urltop:
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写真:
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県内でコナラやクヌギなど里山の代表的な落葉樹のドングリの木がまとまって枯れる「ナラ枯れ」被害が拡大している。東近江市建部北町の里山「河辺いきものの森」でも昨年11月、コナラ1本が枯れた。同
市の里山保全グループ「遊林会」は「このまま放置すれば森が全滅する恐れがある」として森を守る本格的な予防活動に1月中旬から乗り出し、1日は老木の伐採をした。
木を枯らすのは「カシノナガキクイムシ」という体長4センチの虫が運ぶ菌。虫はコナラなどの幹に穴を掘って営巣。卵を産み付けて増大し、被害をもたらす。1990年代に北日本の日本海側から被害が広がり年々、猛
烈な勢いで南下している。
河辺いきものの森は約15ヘクタールあり、約5000本のドングリの木がある。虫は若い樹木ではなく、50-80年の老木に巣を作っている。このため遊林会は「老木を伐採しても切り株から新芽が生える。里山を若返ら
せれば予防できる」として1月13-3月15日までに計11回、高さ約20メートルの老木計60本を伐採する計画を立てた。
3回目のこの日は、10人がチェーンソーを使って樹齢60-80年の樹木5本を伐採。玉切りしてまき割り処理した。参加した山本修さん(65)は「ナラ枯れ対策は冬場が勝負。放置すればドングリの木はなくなるので、な
んとか被害を食い止めたい」と話していた。
同会は活動に参加してくれるボランティアを募集している。問い合わせは、遊林会=電0748(20)5211=へ。
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