ID 2450
登録日 2007年 1月12日
タイトル
2006 2007年の課題:アルジェリア:早急な対策が求められる砂漠化問題
.
新聞名
JanJan
.
元URL.
http://www.janjan.jp/world/0701/0701117920/1.php
.
元urltop:
.
写真:
.
アルジェリアのアブデルアジズ・ブーテフリカ大統領は今月、首都アルジェで開催された『International Festival of Cultures and Civilisations of Desert
Peoples』で「サハラ砂漠は今後、北部地中海沿岸地域の200km以内にまで拡大するだろう。今何らかの対策を講じなければ、砂漠化の速度は益々加速するだろう」と深い懸念を示した。
国土の約9割がサハラ砂漠の一部であるアルジェリアでは、過去10年間で1,300万haもの領土が砂漠化の影響を受けている。
しかし、High Commission for Development of the Steppeのラクダル・ブロウリ氏は「同国では現在、我々の活動の成果により、サハラ砂漠が北部へ拡大していくスピードは弱まってきている」と述べる。
アルジェリアでは1970年代、『green
barrier』と呼ばれる大規模な造林プロジェクトが行われ、南部の砂漠地帯と北部地中海沿岸地域の間に、長さ約400km、幅150kmにわたり膨大な本数の木が植えられた。しかしこの計画は、過放牧による土壌浸食や砂
漠化の進行により失敗。そして同時期に今度は、砂漠地帯に1,000箇所の水場や(耕地への水供給のための)堤防を設置した。
現在アルジェリアのステップ(乾燥した大草原)では、総人口3,300万人のうち700万人を超える人々が暮らしている。ブロウリ氏は「アルジェリアでは砂漠化対策は十分である」とあくまで楽観的な見解を示す。
一方、ブーテフリカ大統領は様々な砂漠化対策のうちで成功したものはほんの一部だけであると指摘し、今後も多額の資金を投じて砂漠化防止へ向けた対策を講じていく構えを明らかにした。地球規模の問題になりつ
つあるアルジェリアの砂漠化問題について報告する。(
..