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- ID:
- 40531
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0123
- 見出し:
- 殿森の桜並木を元気に 名所再生へ施肥や植樹
- 新聞名:
- 山陰中央新報
- 元URL:
- http://www.sanin-chuo.co.jp/www/contents/1516669988248/
- 写真:
- なし
- 記事
- 島根県出雲市所原町の神戸川沿いに200メートル続く「殿森の桜並木」を元気にしようと、地元自治会とNPO法人しまね樹木医会が樹勢回復に乗り出した。大正時代からにぎわう桜の名所だが、近年は木の高齢化で花付きが悪くなっていた。往時の輝きを取り戻し、にぎわい創出の要にしたい考えで、21日は自治会メンバーらが弱った枝の伐採や施肥、植樹に汗を流した
殿森の桜は1914年、大正天皇の即位を祝って地元住民が植えた。戦後に一度伐採されたが、再びソメイヨシノが順次、約60本植えられ、以来花見を楽しむ人でにぎわった。ただ近年は、枝の異常発生で花が咲かなくなるテングス病がはびこるなど、以前の輝きが失われつつあった
殿森の桜並木の成り行きを気にしていたのが、近所に暮らすしまね樹木医会の佐藤仁志理事長(67)だった。殿森自治会に樹木医会として協力を呼び掛け、再生に乗り出すことにした
初めての作業となる21日、自治会と樹木医会のメンバー計18人が集まり、自治会が用意した高所作業車などを使い、枯れたり、病気になったりした枝を伐採した。テングス病に強いジンダイアケボノ2本も植樹した。今後も作業を続ける
伊藤恵一殿森自治会長(61)は「殿森地区もどんどん人口が減っており、桜を活性化につなげたい」と意気込む。佐藤理事長は「桜の高齢化に悩む地域は多くある。できる限り相談に乗りたい」と話した
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