v10.0
- ID:
- 39890
- 年:
- 2017
- 月日:
- 1025
- 見出し:
- 剣淵 腐朽深刻化のヤチダモ 開拓記念木 枝切り
- 新聞名:
- 北海道新聞
- 元URL:
- https://www.hokkaido-np.co.jp/article/140678
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 道の記念保護樹木で推定樹齢670年の町の開拓記念木ヤチダモ(仲町)の腐朽が深刻化し、幹が折れたり、倒伏したりする危険性が高まっている。風や雪の重さによる影響を減らすため、町は23、24の両日、18年ぶりに木の枝切りを行った。今後は太い枝に支柱を設置するなど、まちの歴史を見守ってきた巨木の維持を試みる
記念木は高さ約20メートル、幹は直径約1・7メートル。1899年(明治32年)に屯田兵が同町に入った際、この木の下で隊長が訓示し、町の開拓が始まったと伝えられている
町は今年6月、定期健診として4年ぶりに記念木を診断。北海道森林整備公社(札幌市)の調査で、幹の内部では根元から上部まで腐朽による空洞化が進んでいることが分かった
幹内部の空洞の割合が50%以上になると幹折れや倒伏する可能性の高い「危険木」と判断されるが、記念木の幹の根元部分は約85%に達していた。診断した樹木医の今田秀樹さん(61)は「腐れが厳しく、街路樹であれば伐採対象。維持するには風や雪による木の負担を軽減する必要がある」と訴えた
..