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- ID:
- 39624
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0918
- 見出し:
- 被災寺に継承者不要の樹木葬霊園が開園 寺復興の足がかりに 宮城・東松島の長音寺
- 新聞名:
- 産経ニュース
- 元URL:
- http://www.sankei.com/life/news/170918/lif1709180026-n1.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 東日本大震災で大きな被害が出た宮城県東松島市野蒜地区の長音寺に、継承者不要で、花や木に囲まれて永眠できる「マイメモリー樹木葬 のびる」が先月末に開園した。被災の爪痕が残る同寺も、来年3月には本堂が再建され、新たな1歩を踏み出そうとしている。(林修太郎、写真も) 樹木葬の区画は季節の花が植えられた花壇のように整備された。花壇には石版が据え付けられ、墓碑に刻む名前や柄は、好みにあったデザインにできる。石版の上段には好きな草花を植えることもできる。1~3人用の区画があり、費用も数十万円。13年たつと、お骨は永代供養墓に移される。移されるまでの期間は延長できる
夏になると海水浴客で活気づいた周辺道路だが、海水浴場は閉鎖されたまま。軒を連ねた住宅の多くは流され、長音寺も本堂が全壊した。敷地内は今でも、穴を掘るとがれきが出てくる。当時の住職も犠牲になった
墓石の多くも流され、石に刻まれた傷跡が痛々しい。どの家の墓だったか、分かったものもあるが、書類や資料が流され、誰が眠っていたのか判然としない墓もある。そもそも墓がそこにあったのかどうかすら分からない区画もあるという。檀家(だんか)も減り、修繕も思うようにはならない
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