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- ID:
- 39591
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0913
- 見出し:
- 但馬の巨木 神々しく
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/local/hyogo/news/20170912-OYTNT50231.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- ◇有志が「百選」改訂版 ◇「守る機運高めたい」 県北部にある様々な大樹をカラー写真やデータ、地図で紹介した資料集「但馬の巨木百選」の改訂版が発刊された。有志らでつくる但馬巨木保存会が2003年発刊の資料集にある巨木を再調査し、現況を反映させた。学校にも配布し、将来の保存を担う子どもたちに貴重な資源の存在を訴える。(石田仁史) 「初版から約15年たち、枯死や倒伏で11本が姿を消した」。保存会長の高倉清さん(67)は、ため息をつく。それでも但馬地方には数多くの巨木が現存し、神々しい姿のまま生き永らえてきた。そうした木々の“仲間”を増やしたいと、新たに確認した樹木を加えた
改訂版には、市町ごとに写真と説明文つきで100本を掲載。国の天然記念物「畑上の大トチノキ」(高さ20メートル・豊岡市)、県内最大のモミの木「白藤神社の大モミ」(同36メートル・同)、急斜面にある「耀山かかやまのカツラ」(同30メートル・香美町村岡区)、樹齢300年以上の「泰雲寺のシダレザクラ」(新温泉町)など有名な巨木を改めて収録した
国、県や市町の天然記念物に指定されていなかったり、巨木の定義とされる幹周り(3メートル以上)に達しなかったりするものの、会員らが広く知ってほしいと願う木も新たに紹介した
万部作製し、但馬各地の小中学校や高校、公民館に配布。事務局長の笹山義仁さん(69)は「但馬には風雪に耐えた県内有数の巨木が多い。改訂版が、みんなで守る機運を高める一助になれば」と話している
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