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- ID:
- 38583
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0526
- 見出し:
- 住友林業、高知県本山町に建設した樹木育苗センターが完成、コンテナ苗を生産
- 新聞名:
- nikkei Bpnet
- 元URL:
- http://business.nikkeibp.co.jp/atclemf/15/238719/052602453/
- 写真:
- なし
- 記事
- 住友林業が高知県本山町に建設した樹木育苗施設「本山樹木育苗センター」が5月24日に完成した。独自に研究開発した技術を活用して、コンテナ苗を生産する。苗木育成環境の最適化と年間生産体制の構築を図ることで、育苗期間の短縮による小面積での大量生産と苗木の品質向上を進める。今後、需要の状況を見ながら規模を拡大する
本山樹木育苗センターは面積1071m2の育成棟、同504m2の育苗棟と同1071m2の屋外養生スペースで構成し、スギ、ヒノキなどのコンテナ苗を生産する。コンテナ苗はプラスチック容器で育成する苗を指す。年間20万本の生産能力を持つ。約8900万円の総工費をかけた。空調機の活用で温度を細かく調節して苗木の成長促進効果を高める
新開発した種子判別技術で優良な苗木を生産する。赤外波長域(可視光に近接する長波長側の光域)の反射率に基づき、発芽が期待される種子を効率的に選別でき、苗木生産のコスト低減につながる。800本以上のコンテナ苗木を載せた専用台(ベンチ)に、1人で移動できる「ムービングベンチ方式」を採用して、労働負担も軽減している
発芽施設や半自動種まき機の設備も順次導入し、生産体制を整備する。全国的に森林が伐採期を迎えて国産材の利用が進む半面、再造林用の苗木が不足していることから、住友林業は苗木生産体制を強化している。3月に宮崎県日向市の苗木生産施設を増設するとともに、岐阜県下呂市に新設した。2017年度中に北海道紋別市でも増設する
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