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- ID:
- 38464
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0514
- 見出し:
- 【いばらき再発見】桜に囲まれた木造校舎 大子町・旧上岡小学校
- 新聞名:
- 産経ニュース
- 元URL:
- http://www.sankei.com/photo/story/news/170514/sty1705140010-n1.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 朝から降り続いた雨がやみ、日が差し込むと木造校舎の輪郭が浮かび上がった。雨が散らしたのか、桜の花びらが広がる校庭に、今にも児童たちが飛び出してきそうな錯覚を覚える
県北に位置する大子町は、4月上旬から桜が見頃を迎え、場所や品種によっては5月に入っても楽しめる木がある。茨城で最も遅くまで桜を楽しめる地域ではないだろうか
閉校になった後もひっそりと時を刻んでいる=大子町上岡(鴨川一也撮影) 明治43年に校舎の第1棟が建てられた大子町の上岡(うわおか)小学校は、児童数の減少で平成13年に閉校。その後も町や地域住民らの手で大切に整備され、現地に保存されている校舎としては県内で最古のものになる。明治時代の小学校の様子を伝える貴重な建造物として国の有形文化財にも登録されている
旧上岡小を訪れたのは4月下旬。校舎の目の前に植えられた背の高いソメイヨシノの木は満開だった
明治43年に建てられた旧上岡小学校の第1校舎=茨城県大子町上岡(鴨川一也撮影) 小学校のそばに住む久保田不二子さん(73)は「運動会の時は、子供と保護者、地元住民が集まってそれはにぎやかで楽しかった」と振り返る。子供2人も上岡小を卒業したという。「春が一番きれいだね。この風景を残していけるといいな」と語る
廊下もきれいに保存されている。休日やイベント時には校舎内も開放され、入ることができる=大子町上岡(鴨川一也撮影) 最近ではテレビドラマや映画のロケ地として有名になり、休日には歴史ある校舎を見ようと多くの観光客が訪れる。平日は人影もまばらで、校庭のブランコに腰掛け、花を見ているとあっという間に時が流れていく。贅沢(ぜいたく)な時間を過ごすことができた
(水戸支局・鴨川一也) 【アクセス】 水戸方面からは、常磐自動車道を那珂インターチェンジで降り、国道118号を経由して約1時間。大子町上岡957の3。土日祝日は午前9時から午後4時まで校舎内の見学が可能
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