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- ID:
- 38391
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0507
- 見出し:
- 「うば捨て」伝説、町を見守る大エノキ 巨樹王国に脚光
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://www.asahi.com/articles/ASK516R5YK51PTIL02M.html
- 写真:
- なし
- 記事
- 夜が訪れ、残照の中に赤羽根大師のエノキの樹形が浮かび上がる=徳島県つるぎ町写真・図版授業の一環でエノキを見学に訪れた高校生たち。「つるぎの達人」こと、兼西明さんに説明を受けながら、しばらくその姿を仰ぎ見ていた=徳島県つるぎ町写真・図版写真・図版[PR] 徳島県つるぎ町に日本一のエノキが生えているという。800年という時間を過ごしてきた巨木。そのたたずまいを確かめようと、山道を登った。そこには自然と人間の関わりをあらわす物語があった
時間をめぐる物語「時紀行」(時紀行:時の余話)人はなぜ、樹木を信仰するのか■時紀行:800年 国天然記念物のエノキ 前日の雨で少しぬかるんだ、幅50センチほどの山道を行く。急な斜面にあわせて、体が自然と傾く。およそ50分。ほのかに光が差す杉林を抜け、少し開けた農道に出た
徳島県つるぎ町一宇地区。そのエノキは尾根で、手を広げるように空に枝を伸ばしていた
推定樹齢800年――
ゾウの皮膚のような樹皮。幹には、バスケットボール大のこぶができていた。高さ18メートル、幹回り8・7メートル。大人6人が両手を広げて囲めるくらいで、エノキでは日本一だ。2004年に国の天然記念物に指定された
脇に立つスギとは、土の下で根を絡ませていることだろう。「持ちつ、持たれつ、互いに支えあってきたんですよ」。町公認の案内人、兼西明さん(71)が言った
一周してみる。幹にはコケがむし、節には草が茂る。3年前の大雪で折れたという枝が痛々しい
「生きとるんすか?」。この日、授業の一環で来ていた高校生が、兼西さんに尋ねた
「生きとる。まだ、大きくなっ…
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