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- ID:
- 37758
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0228
- 見出し:
- “塗るだけで木の炎焼を防ぐ”初の木部用塗料 3月発売~ 自然素材活用の「人と環境に優しい」国産●自然塗料 ~
- 新聞名:
- SankeiBiz
- 元URL:
- http://www.sankeibiz.jp/business/news/170301/prl1703011117091-n1.htm
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 株式会社シオン(所在地:岩手県紫波郡矢巾町、代表取締役:石川 公一郎)はこの度、国産●防炎自然塗料『U-OIL(ユーオイル) ファイアガード』を2017年3月に発売いたします
木に塗るだけで身の回りにある防炎カーテン、カーペットと同等の防炎効果を付加可能。木部用塗料の中で「塗るだけで防炎効果を期待できる塗料」は、日本初(※)となります
『U-OIL ファイアガード』は、新国立競技場の屋外木部用途料を提案した際に、防炎性能を求められたことをきっかけとして開発、製品化されました。新国立競技場での使用については現在も提案中です
当社は、植物油、天然顔料等の自然素材を活用した、人と環境に優しい木部用塗料(当業界ではこれを「自然塗料」と呼ぶ)の製造、販売を行っております。主力製品は、2012年に販売を開始した国産●自然塗料U-OILで、この度発売する『U-OIL ファイアガード』は、植物油をベースにホウ酸系防炎成分を配合、塗るだけで防炎効果が期待できる自然塗料です
(※) 当社調べ『U-OIL ファイアガード』詳細: https://u-oil.jp/u-oil-plus/fireguard【製品特長】■「木は燃えやすい」という危惧感に木部用塗料で応えた製品近年、床、腰壁等を無垢の木で施工する、いわゆる自然素材住宅というものが増えております。国産材を有効に活用しようという流れやLOHAS的な趣向がその背景にあります
一方、防炎カーテン、カーペット等身の回りには防炎加工された製品が沢山ある中で、唯一「木部」のみが防炎対応されないままになっておりました
私たち日本人は古来より木を住まいに活用し、世界のどこの民族よりも木に親しい民族である一方で、先日の新潟糸魚川市大規模火災で改めて思い知らされた「木造(=木)って燃えやすい」という危惧感がどこかにあります
『U-OIL ファイアガード』は、そんな私たちの危惧感を少しでも解消する製品です
■「塗るだけで木の炎焼を防ぐ防炎効果」を化学系塗料ではなく自然塗料で実現当社は元々自然塗料の製造・販売を行っていたこともあり、その延長で植物油、天然顔料等の自然素材を活用し、これにホウ酸系防炎成分を配合することで製品化。化学系成分主体ではなく、自然素材を活かした成分構成となっており、人と環境に優しい製品となっております
新築住宅、リフォームをはじめ、すでに木を利用している方の防炎性能付加メンテナンスも可能です
■安全性のみならず他の性能も充実『U-OIL ファイアガード』は、自然塗料に求められる安全性はもちろん、速乾性、着色性等施工性に優れています。また、屋内屋外共用であり、屋外での高い耐候性(約4年色落ちしにくい)も有しております。その上に「防炎効果」を付加した高機能自然塗料です
※自然塗料とは植物油、天然樹脂、無機顔料等主に自然由来の成分を活用してつくられた塗料。流通している「自然塗料」のほぼ100%が木部用であり、それ以外の用途のものはごく少数。同市場にはドイツ製品が多い中、当社のU-OILは国産であり、比較点とされる「安全性」、「速乾性」、「着色性」、「施工性」「低臭性」において優位性を有します
さらに今回、「木は燃えやすい」という大きな課題に対し、「防炎性」を付加することに成功。木部用の自然塗料に「防炎性」を付加することで、屋内外での木の利用をさらに促進します
【試験結果】1. 『U-OIL ファイアガード』を活用した当社製品(防炎間仕切り)は、公益財団法人日本防炎協会にて防炎製品性能試験を行い、「防炎効果が期待できること」が認められております
2. 防炎製品性能試験は、『U-OIL ファイアガード』を塗布した杉の試験体で45°メッケルバーナー法を実施。これにより「塗るだけで防炎効果が期待できること」が認められております
【用途と展望】2016年11月に明治神宮外苑において木製のジャングルジムが燃え、小さいお子様が亡くなるという痛ましい事故が起きました。そんな中、新国立競技場をはじめ、国産材を有効に活用しようという動きが全国で広まりつつあります
一方で、現在の不燃材と呼ばれるものは、木に大量の薬剤を加圧注入するため、木の原型をとどめないことがあるほか、白華現象(木の表面に薬剤が染み出し見た目が悪くなる現象)が起こることで大きな問題となっております
また、不燃木材は不燃の薬剤処理に多額の費用がかかるため、大変高額となっております
そこで、広まりつつある木材の利用に対し、不燃木材ではなく、普通の木材に防炎塗料を施すことで、「火災時の初期炎焼を抑え、被害を最小限にする」、そのような流れにしたいと考えております
新国立競技場をはじめ、日本の住宅、公共、商業施設にもっと木が活用されるようになると、日本人の「木を活かした文化」を表現でき、日本らしさを表現できると思います
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