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- ID:
- 34888
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0223
- 見出し:
- 面白いもの作り 佐川で
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/local/kochi/news/20160222-OYTNT50082.html?from=ycont_top_txt
- 写真:
- なし
- 記事
- ◇商品開発で「大学」4月開設 佐川町は、町内の木材資源や食材を生かした商品開発などに取り組む「さかわものづくり大学」を4月、役場近くの「佐川地場産センター」に開設する。小規模でのものづくりを通して産業活性化を図るのが狙い。町の担当者は「『やってみよう』という気持ちを応援する町の看板に育て、『面白いものを作りたければ佐川町へ』と思ってもらえるようにしたい」と意気込んでいる。(畑本明義) 「ものづくり大学」は、町に豊富にある木材を生かし、小規模でも、ものづくりをしたい人を育てるのが目標。木材に模様を焼き付けたり切断したりできるレーザーカッターや、3Dプリンターなどの工具を備え、木材加工を中心に製品作りができる設備を整える
町は、大学新卒者ら3人を地域おこし協力隊員として雇用し、研修を経て、7月から本格的に活動する。協力隊員は、町民や観光客向けの体験教室などを運営しつつ、自分たちで町内の木材や食材、植物などを使った商品開発などを担う
町は、2014年度から、デザインを社会問題の解決に生かす取り組みをしているNPO法人「issue+design(イシュープラスデザイン)」(東京)と連携して、町の総合計画づくりなどに取り組んでおり、ものづくり大学もその一環
モデルケースとして、同NPOの協力を得て、町内産の木材の外装と電子機械を組み合わせた筆記音を楽しむ学習装置「WRITEMORE(ライトモア)」を開発。画用紙サイズの木板の内部に電子機械があり、紙を置いて文字や線を書くと、スピーカーから筆記音などが出て、書く楽しみを感じられる仕組みで、15年度の「グッドデザイン賞」を受賞した
協力隊員は、こうした商品作りを進めるほか、町内の子どもたちを対象に、ものづくりを通じて町を知ってもらう取り組み「佐川ロボット動物園」の運営にも関わる
15日には、町立尾川小(本郷耕)で、6年生を対象に初めての教室が開かれた。子どもたちは、NPOの担当者の説明を受け、4本足のロボットを制御する小型コンピューターのプログラミングに挑戦。「進む」「止まる」「目を光らせる」などのプログラムを組んだ。山下真季君(12)は「イメージ通りに動かすことができて面白かった」と喜んでいた
同NPOの筧裕介代表はものづくり大学について、「中山間地域で新しい産業や事業を作るモデルの拠点として後押ししたい」と話している
2016年02月23日 Copyright © The Yomi
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