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- ID:
- 37387
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0127
- 見出し:
- 「日田きこりめし」全国表彰
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/local/oita/news/20170126-OYTNT50031.html
- 写真:
- なし
- 記事
- 日田杉製の輪っぱに詰めた弁当「日田きこりめし」が、間伐材利用のアイデアを競う全国コンクールで表彰された。弁当は、日田市の基幹産業である林業を盛り上げようと、幅広い業種が集まったグループ「ヤブクグリ」が2013年に発売。丸太に見立てたゴボウを備え付けの小さな木製のこぎりで切って食べるなど、随所に遊び心を意識した工夫を取り入れており、その独創性などが評価された
コンクールは、林業や製紙など間伐材製品の製造、販売に携わる業界などの団体でつくる「間伐・間伐材利用推進ネットワーク」が主催した「Forest Good 2016~間伐・間伐材利用コンクール」。日田きこりめしは全国から31点の応募があった「製品づくり・利用部門」で、間伐推進中央協議会会長賞を受賞した
グループのメンバーでもある市内の飲食店「宝屋」が調理し、ご飯とゴボウを始めとする野菜、鶏肉の煮付けなどが入る。容器だけでなくバラン(仕切り)などにもプラスチック製品を使わず、食材も含めて「土に返るもの」だけで作っている。年間約1000個を売り上げており、今年度は1200個台に届きそうという
杉の品種からグループ名を取って12年に発足したヤブクグリは現在、市内外の林業や製材、観光、デザイン、広告などの関係者37人で構成。弁当の開発以外にも、講演会や冊子発行などに取り組んでいる。昨年はこうした活動が評価され、国土緑化推進機構などが主催する「ウッドデザイン賞」の奨励賞を、グループとして受賞した
グループ会長の黒木陽介・日田市観光協会営業企画事業部部長(39)は「受賞は率直にうれしい。木や山の良さを伝えるため、五感に訴える活動を楽しみながら続けていきたい」と話している
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