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- ID:
-
37216
- 年:
- 2017
- 月日:
- 0107
- 見出し:
- 街の魅力アップ 市民が提案
- 新聞名:
- ニュース和歌山
- 元URL:
- http://www.nwn.jp/news/17010702_-mati/
- 写真:
- なし
- 記事
- 伏虎中跡地の再開発、南海和歌山市駅ビルの建て替えと、街が変わりつつある中、新たな角度から街の魅力を発信しようとする市民団体が相次いで発足。和歌山城天守閣の木造化を目指す「『国宝』和歌山城木造復建の会」と、「わかやま水辺プロジェクト」が市民提案による街の魅力アップを図る取り組みをスタートさせた
目指すは天守閣木造化 復建の会 初の勉強会17010702_tenshu 「国宝」和歌山城木造復建の会は12月、市民向け勉強会を初めて開いた。天守閣の木造化を求める声を市民からあげていくのがねらいで、白樫啓一代表は「国宝に指定されていた当時の姿に戻し、お城の魅力アップを図りたい。木造の建築技術の伝承にもつながります」と意義を語る
戦前、木造だった和歌山城は国宝に指定されていたものの、戦災で焼失。市民の熱意で1958年に鉄筋コンクリートで再建されたが、近年は老朽化が進み、雨漏りや耐震面での課題が指摘されている
会は建築家や材木店店主などの有志10人が立ち上げた。市が検討する耐震改修でなく、市民から木造化を市に提案するため、勉強会などを開いて理解を広げていく。木造化が実現すれば、国宝への再指定、木造建築の技能者の育成と技術の伝承ができると考える
この日は約20人が参加。和歌山市立博物館で額田雅裕館長から和歌山城の成り立ちを学んだ。江戸時代の城下町を再現した500分の1スケールのジオラマの前で、額田館長が「現在の道と江戸時代の道はほぼ重なり、様々な角度から天守閣が望める。町割りが残っているのが財産」と解説。参加者は「遠くからだと、天守閣が高いビルで見えなくて残念」「木造化でお城中心のまちづくりに弾みがつけば」と意見を出し合った。同市の戸根唯代さんは「外国人を和歌山城に案内することが多く、本来の姿である木造になれば、説明する際に力が入ります」と笑顔を見せていた
1月22日(日)午前10時から、和歌山城でウォークイベントを開く。語り部の案内でお城の魅力を再発見する。無料。希望者は白樫さん(073・422・6011)
写真=お城と城下町の成り立ちをジオラマで学んだ
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