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- ID:
- 36906
- 年:
- 2016
- 月日:
- 1121
- 見出し:
- 伝統の木遣り行列 再現
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/local/kyoto/news/20161120-OYTNT50125.html
- 写真:
- なし
- 記事
- ◇東本願寺 御影堂など修復完了法要 真宗大谷派の本山・東本願寺(下京区)で20日、御影ごえい堂と阿弥陀堂の修理が無事に終わったことを仏前に告げる「御修復完了奉告法要」が営まれ、約6000人が訪れた。法要に先立ち、両堂が明治期に再建された際、門信徒が建材の巨木を納めた様子を再現した「加賀献木木遣きやり行列」も披露され、参拝者らから拍手が送られた
両堂は1864年の禁門の変で焼失し、95年に再建された国内最大級の木造建築物。御影堂は2004~08年、阿弥陀堂は12~15年に傷んだ瓦計約22万枚を葺ふき替えるなどの修復工事が行われた
明治の再建時には、加賀の門信徒がケヤキや松など約400本を寄進し、列を組んで巨木を引く「木遣り」が行われたが、これに携わった石川県の子孫らが3年前に保存会を結成。板を筒状にした巨木の模型(長さ8メートル、直径85センチ、重さ約500キロ)を作り、木を引く時に歌う「木遣り唄」も復元され、同県の宗派教務所の仲介で本山で披露することになった
この日、保存会のメンバーら約100人が参加。阿弥陀堂前から御影堂前まで約100メートルを、音頭取りの唄に合わせて、ソリに載せた巨木がゆっくりと動くと、参拝者から大きな拍手が起こった。保存会の山本正之会長(71)は「お堂の再建を願った祖先らの思いを継ぐ木遣りが再現でき、本当にうれしい」と話した
また、木遣りに続いて両堂で法要があり、大谷暢顕門首らが念仏を唱えるなどした。21日午前も法要が営まれる
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