v10.0
- ID:
- 36832
- 年:
- 2016
- 月日:
- 1110
- 見出し:
- 31歳“きこり”見習転身、東京から静岡に移住
- 新聞名:
- 静岡新聞
- 元URL:
- http://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/300177.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 東京でサラリーマン生活を送っていた男性がこのほど、林業で身を立てようと静岡市葵区玉川地区に移住した。現在は“きこり”の見習として先輩林業家の指導を受けるほか、地域に溶け込もうと行事にも積極的に参加する。若い仲間とともに、中山間地の林業を盛り上げようと奮闘している
同地区に移り住んだのは、長野市出身の矢野充雄さん(31)。大学卒業後、東京でサラリーマンとして過ごしていた。元々、野外活動が好きで、休暇中にキャンプなどをしているうちに「山で働きたい」という思いが強くなったという
ある日、インターネットで「きこり」と検索し、林業を軸にした地域おこしに取り組む「玉川きこり社」(同区桂山、原田さやか社長)のホームページを発見。その後、同社を訪れ、伐採などの山仕事を体験した。「その時に撮ってもらった写真の自分が、すごくいい表情をしていた」(矢野さん)と転職を決意。8月下旬、同社に就職した
同区落合の古民家を借りて移住。会社の上司でもあり、先輩きこりの繁田浩嗣さん(32)らと、同区腰越で山から木を切り出すための作業道作りに取り組んでいる
地元林業の現場は高齢化や後継者不足で担い手が減少している。繁田さんは「期待の新人。自分たち若手で地域と林業を盛り上げていきたい」と強調。矢野さんは「先輩たちの期待に応えられるよう頑張りたい。私の姿を見て、山の仕事をやりたいという若い仲間が増えてくれたらうれしい」と話した
..