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- ID:
- 36724
- 年:
- 2016
- 月日:
- 1027
- 見出し:
- 階上でサイカチ巨木を治療
- 新聞名:
- 北海道新聞
- 元URL:
- http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/aomori/1-0331572.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 青森県林業コンサルタント(本間家大理事長)は26日、階上町角柄折の民家敷地にある、町指定天然記念物「平野家のサイカチ」の治療を行った。サイカチは幹回り6.4メートルある国内3位の巨木だが主幹が朽ち、弱っているため、土壌改良などを行い樹勢の回復を図る
サイカチは平野建悟さん(68)方の敷地にあり推定樹齢800年、樹高約15メートル。巨木に関する環境省の全国データベースで3位に登録されている。治療に当たるNPO法人県樹木医会の斎藤嘉次雄事務局長によると、主幹は腐朽菌に感染しほぼ枯れて空洞となっているが、脇から伸びる2本の新しい幹に支えられている状態
治療には同会の会員ら約10人が参加。土壌の有機質を増やすためサイカチの周囲の土を掘り起こして細い根をむき出しにし、活性炭などの土壌改良材と混ぜた土を埋め戻した。また、主幹の空洞部分に土壌改良材を混ぜた土を詰め、根を出させて新しい幹ができるよう促す
斎藤事務局長は「年数もたちだいぶ弱っているが、新陳代謝を図り何とか守っていきたい」。持ち主の平野さんは「先祖代々守ってきた木なので、治療していただき感謝している。町の観光資源にもなっているので、元気になってほしい」と話した。治療は同コンサルタントが2007年から行っている「ふるさとの名木保護・保全事業」の一環。作業は27日も行う
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