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- ID:
- 36229
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0826
- 見出し:
- セネガル人留学生、弘前・ブナコでインターン
- 新聞名:
- 北海道新聞
- 元URL:
- http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/aomori/1-0309058.html
- 写真:
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- 記事
- 一般財団法人日本国際協力センター(JICE)の「アフリカの若者のための産業人材育成イニシアチブ・インターンシッププログラム」で来日しているセネガル人女性留学生が、弘前市のブナコ(倉田昌直社長)で研修に取り組んでいる。インターンシップの受け入れ企業は東北ではブナコ1社。日本の木工品の製造工程や流通の仕組みを学んでもらうのが目的で、留学生は社員の手ほどきを受け製品作りに励んでいる
研修しているのはマリエム・ジョセフィヌ・レットさん(23)。市内のホテルに宿泊しながらバスで工場に通う。研修期間は23日から9月1日まで。セネガル大学で機械工学を専攻し木材やプラスチック類の廃材利用を研究している
アフリカに進出している日本企業をサポートする現地の人材を育てようと、JICEが2015年に募集し317人を採用した。レットさんはインターネットで募集を知り応募したといい、同年9月から、芝浦工業大学(東京)で3年間の留学生活を送っている
インターンシップは同プログラムの必須項目。県産業技術センター工業総合研究所元所長の岡部敏弘・芝浦工大客員教授が倉田社長と懇意で、レットさんが木材の再利用を研究テーマとしていることから、岡部氏がブナコでの研修を推薦したという
25日はテープ状のブナ材を巻いて作った板を、湯飲み茶わんを使いボウルやお盆に成形するブナコ特有の製造工程を体験。ブナコ社員の指導を受けながらも思い通りの形にならず「難しいです」とレットさん。「セネガルにも木工品はあるが製法が全く違う。ブナコは必要な分だけ木材を使い、無駄が少ないのが印象的」と感心したように話した
「日本は技術が確かで人々も規律をしっかり守る」と話すレットさん。「このプログラムは、日本とアフリカの友好関係の構築が一番の目的。留学中には日本文化も学び、帰国したら日本企業と関わりのある仕事に就きたい」と夢を語った
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