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- ID:
- 36042
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0803
- 見出し:
- 民間所有4割で不具合 広島市調査
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/articles/20160803/k00/00m/040/112000c
- 写真:
- なし
- 記事
- [PR] 広島原爆で被害を受けて今も保存されている「被爆建物」について、広島市は2日、市に登録された民間所有の約4割で屋根の腐食など不具合があると発表した。老朽化が進み耐震性がない建物もあり、工事費負担が課題だという。民間所有の被爆建物の現状を市が本格的に調べたのは初めて
市は1993年から、爆心地から5キロ以内で被爆した建物を登録し、保存・継承の協力を呼びかけている。87件の登録のうち民間所有の66件について市がアンケートをし、54件(木造47件、非木造7件)から回答があった
不具合が「ある」のは43%にあたる23件だった。箇所(複数回答)は▽屋根13件▽床10件▽壁9件−−で、柱、梁(はり)、天井もあった。状態は▽腐食17件▽瓦などの欠落10件▽建物の傾斜8件−−などだった
課題は35件が工事費負担だとし、後継者不足や維持管理の難しさから寺2件が将来的な撤去を考えていた
市は今年度から補修費用の補助事業を見直し、木造建物は3000万円、非木造建物は8000万円を上限に工事費を全額補助している。市平和推進課は「さらに増額できるか考えたい」としている
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