v10.0
- ID:
- 35519
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0525
- 見出し:
- イチョウ並
- 新聞名:
- 河北新報
- 元URL:
- http://www.kahoku.co.jp/column/kahokusyou/20160525_01.html
- 写真:
- なし
- 記事
- 渋滞緩和のために伐採計画が持ち上がっている青葉区広瀬通のイチョウ並木。仙台市は夏までそのままにしておくことを決めたが、「『杜の都の環境をつくる審議会』に報告するため」(青葉区道路課)であって、JR仙台駅近くの14本を切る計画は変わらないという
もし、お隣の青葉通のケヤキだったらどうなるのだろう。「おそらく1本であっても、審議会の了解が必要になるでしょう」と市の百年の杜推進課。青葉通と定禅寺通のケヤキは条例で「保存樹林」に指定されているからだ
それに比べると、どうもイチョウは軽んじられているような気がする。市中心部で保存樹林になっているのは県庁前だけ。広瀬通や東二番丁通、愛宕上杉通などに見事なイチョウ並木が続いているのに、いずれも保存樹林ではない
杜の都の「杜」というのは、ケヤキだけを指しているのではないかと勘ぐりたくなる。杜は本来、街中の貴重な緑ということでは。イチョウの木々に精霊が宿っていたら、「いわれなき不当な差別」と訴えたくなるだろう
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