v10.0
- ID:
- 35401
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0506
- 見出し:
- 新茶もおいしく保存する茶筒
- 新聞名:
- asahi.com
- 元URL:
- http://www.asahi.com/and_bazaar/articles/SDI2016050254311.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 静岡を始め、全国で新茶の摘み取り作業が始まりました。季節を味わう新茶ですから、おいしく保存したいですよね
そこでオススメしたいのが、日本伝統の樺(かば)細工でできた茶筒です。山桜の樹皮(桜皮)と、木材を紙のように薄く削った経木(きょうぎ)を円柱の木型に巻き、高温に熱した金ゴテで張り合わせてつくります。この樺細工特有の技法は「型もの」と呼ばれ、密閉性に優れた、軽くて丈夫な茶筒になります
樺細工の一大産地、秋田・角館で1851(嘉永4)年に創業した藤木伝四郎商店のブランド「角館 伝四郎」は、伝統的な茶筒を「素筒」として展開する一方、モダンなデザインのシリーズも手がけています
なかでも、海外の希少な木材を外筒に使用した「帯筒」は、その色、模様がユニーク。東南アジアの黒檀柾目(こくたんまさめ)、アフリカのウェンジ、南米のパープルハート、豪州のシルキーオークの4種があり、どれも着色はせず、自然のままの素材を使用しています。特にパープルハートは、鮮やかな紫色。これが自然の色というのは驚きですね
伝統的な桜皮を用いた内筒が、ふたと本体のすき間から「帯」のように表情をのぞかせます。まさに伝統と革新の融合。茶筒の印象がぐっと引き締まります
ほかにはないデザインで、置いておくだけでもインテリアになる茶筒があると、新茶をより深く味わえる気がしています
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