母樹は事務所から15分ほど南の「五郎平茶屋跡」という公園にあると教えて頂きました。中千本と呼ばれる地区です
ちなみに吉野山の桜は古くから固有種のシロヤマザクラという山桜で、ソメイヨシノではありません。赤みを帯びた葉っぱを付けた後に花を咲かせるといいます。それもあって吉野独特の色彩空間を作り出すのかもしれません
五郎平茶屋跡の公園に出ると、小学生たちがちょうどお昼のお弁当を広げようとしているところでした。南隣りの川上村の小学生たちの遠足だといいます
ちょうど子どもたちがいる、その上の木が母樹のひとつです。札をつけたり、柵で囲ったりしているわけではありません。自然のままのふつうの木です
この茶屋跡の公園には、母樹2本、そしてその予備の木があるのだそうです
桜の枝先をよく見てみると、実をつけていました。新しい命の芽生えです
5月半ばから6月にかけて桜の実が赤くなって落ちます。その実を拾い集めて手間をかけて桜を育て、また新しい命を繋いでいくことになるのです
可愛らしい桜の実を見つけて、なぜだか嬉しい気持ちになりました
1300年もの昔から受け継がれてきた吉野の桜。吉野では桜の保存活動も広がって町や学校だけでなく、いまでは企業や新たなボランティア団体も様々な取り組みを行っているそうです
子どもたちの楽しげな笑い声が新緑の山にこだましているように聞こえました
©吉野山観光協会金峯山寺奈良県吉野郡吉野町大字吉野山2498近鉄吉野(奈良県)駅から徒歩約26分吉野山保勝会http://www.hoshoukai.yoshino.jp/index.html奈良県吉野郡吉野町吉野山2430Tel:0746-32-1877(平日午前9時~午後4時)吉野桜の支援をお考えの方は吉野山保勝会に問合せください
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