v10.0
- ID:
- 44494
- 年:
- 2019
- 月日:
- 0408
- 見出し:
- 静かに巨樹と向き合えば自分自身の小さな悩みなど吹っ飛ぶ
- 新聞名:
- 日刊ゲンダイ
- 元URL:
- https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/251113
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 東京都奥多摩町が「巨樹日本一の町」であることをご存じだろうか
環境省が定めた巨樹の定義は、地表1・3メートルの高さの幹回りが3メートル以上としている。全国に約6万8000本が発見されているが、そのうち1000本以上が奥多摩町にあるのだ
探す人が多いからたくさん発見された側面もあるが、結構な数だ。そんな巨樹たちに出合う森歩きをしてみよう
私も、奥多摩で「倉沢のヒノキ」を訪れたことがある。日原街道から少し急峻な尾根を登ると、15分ぐらいで着く。狭い尾根に幹が壁のように立っていた。樹高34メートル、幹回り6・3メートルだ。幹の上部は9本に分岐しており、周囲を威圧する。推定樹齢は約600年。戦前は「日本一のヒノキ」と認定されていた。今も都指定の天然記念物である。幹の表面は苔むしていて、これまで生きてきた歳月を感じさせる
..