v10.0
- ID:
-
35258
- 年:
- 2016
- 月日:
- 0410
- 見出し:
- 夏ひんやり、冬は温もり…国産ヒノキで観客席 キンチョウスタジアム
- 新聞名:
- 産経ニュース
- 元URL:
- http://www.sankei.com/region/news/160410/rgn1604100037-n1.html
- 写真:
- なし
- 記事
- Jリーグ・セレッソ大阪の本拠地「キンチョウスタジアム」(大阪市東住吉区)に、国産材を使った木製の観客席が完成した。木材は快適に試合観戦が楽しめるだけでなく、ヒートアイランドの緩和や癒やしなどの効果が期待できるという。関係者は「このスタジアムは、環境に配慮しようというメッセージが込められています」と話している
木製観客席280席分は、メインスタンド南東側の最上部に設置されている。府の助成金を使い、府木材連合会が整備した。特殊な高温の熱処理技術で強度を高めた国産ヒノキを使っているのが特徴。座席に座ると、夏はひんやりとした感じで、冬は逆に温(ぬく)もりを感じながら観戦できるという
同スタジアムでは、来年から総工費約50億円をかけて改修工事を行い、収容人数を現在の約2万人から約4万人に拡大する方針。外壁の緑化など緑に囲まれた育成型複合スタジアムを目指す計画で、木製観客席の設置はそのコンセプトとも合致する
豊かな天然資源であるスギやヒノキの活用は、環境や防災の面からも注目されている。2020年東京五輪のメイン会場に計画されている新国立競技場では、多くの木材を使用した「杜(もり)のスタジアム」として、周囲の環境との調和を目指すとしている
施設整備を担当する一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブの宮本功代表理事は「人に優しく、環境にもとても配慮できていると思う。今後は反対側のスタンドにも設置できれば…」と話している
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