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- ID:
- 44240
- 年:
- 2019
- 月日:
- 0313
- 見出し:
- 【ブラジル】世界4位のプラゴミ排出国 リサイクル率わずか1.3%
- 新聞名:
- Yahoo!ニュース
- 元URL:
- https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190308-00010000-saopaulo-s_ame
- 写真:
- なし
- 記事
- 世界自然保護基金(WWF)による研究「プラスック汚染の解決:透明性と責任」は、ブラジルは米国、中国、インドに次いで世界で4番目に多くのプラスチックゴミを生み出している国であることを示している
5日付で伝えた伯メディアによれば、世界銀行(WB)のデータを基にしている同研究は、ブラジルでは年間1135万5220トンのプラスチックゴミが生み出されているとしている。この数字に基づけば、ブラジルでは国民1人につき1週間当たり1キログラムのプラスチックゴミを排出していることになる
プラスチックゴミの再生利用について同研究は、ブラジルではプラスチックゴミ全体のわずか1.28%しかリサイクルされていないと指摘している。このリサイクル率は世界平均の9%を大きく下回っており、また、プラスチックゴミを多く生み出す国上位10カ国の中で唯一、5%に達していない。米国は世界で最も多くのプラスチックゴミを生み出している国とされているが、そのリサイクル率は34.6%と非常に高く、世界2位のプラスチックゴミ大国である中国のリサイクル率も21.9%と、ブラジルとは比較にならないレベルに達している
世界銀行のデータによると、ブラジルでは240万トン以上のプラスチックゴミが何の処理も施されずに違法なかたちで処分されており、それらは環境や公衆衛生を保護するための措置が講じられていない野外のゴミ捨て場に投棄されている。そして、それら以外の約770万トンのプラスチックゴミは埋立地に運ばれ、残りの100万トン超がゴミ収集システムによって回収されている
ブラジルではここ数十年の間に魚の消費量がほぼ200%増加したが、プラスチックゴミはその魚が生息する海に大きな害を及ぼしている。WWFブラジルで海洋と大西洋岸森林(ブラジル北部から南部の大西洋岸に広がる森林地帯)のプロジェクトに携わっているアナ・カロリーナ・ロボ氏は、同国の沿岸で見つかる海洋ゴミの大部分はプラスチックだとし、「ブラジルで実施された数々の調査は、人間の健康に直接影響を及ぼすプラスチックから生成された重い毒素を海産物が多く含んでいることを証明している。“水中の森”であるサンゴのコロニーでさえも死んでいる。海は地球の全酸素の54.7%を担っていることを覚えておく必要がある」と警告する
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