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- ID:
- 44201
- 年:
- 2019
- 月日:
- 0308
- 見出し:
- 樹氷の木、枯死14.5ヘクタール 17年蔵王山、山形大の林田教授が調査
- 新聞名:
- 47NEWS
- 元URL:
- http://yamagata-np.jp/news/201903/05/kj_2019030500071.php
- 写真:
- なし
- 記事
- 山形市の蔵王山で、樹氷をつくる木「アオモリトドマツ」が害虫の食害により枯死している問題で、県森林研究研修センターと共同研究を行う山形大の林田光祐教授(森林保全管理学)は4日、最新の2017年5月の衛星写真を使った調査で、本県側614ヘクタールのうち、ほとんど枯れているエリアが14.5ヘクタールに上ると発表した
ほとんど枯れているエリアは、地蔵岳山頂付近を中心に標高が高いエリア(1550~1700メートル)に集中しているとし、「14.5ヘクタールは全体の2.4%で済んでいるが、今後も増える可能性はある」と指摘した。衛星写真の調査を踏まえ昨年6~9月にかけて行った実地調査では、枯れているエリアで後継となる幼木などの更新木が育っていない状況を説明し、「ほとんど枯れている部分では自然に再生することは非常に難しい」と語った
今後の対策としては、19年度に東北森林管理局などが行う自生苗の採取、植栽試験の有効性を示した上で「自生している苗も少ないのが実態。どれだけ自生の苗を供給できるかが課題になる」などと話した
こうした成果は3月20~23日に新潟市で開かれる第130回日本森林学会大会で発表する
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