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- ID:
- 44113
- 年:
- 2019
- 月日:
- 0301
- 見出し:
- 拝殿再建へ「阿蘇中央高ヒノキ」 阿蘇神社に寄贈 50本、演習林で伐採開始 [熊本県]
- 新聞名:
- 西日本新聞
- 元URL:
- https://www.nishinippon.co.jp/nnp/kumamoto/article/489070/
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 熊本地震で被災した阿蘇神社(阿蘇市)は、倒壊した拝殿の再建に向け、地元の阿蘇中央高の演習林で育つヒノキ50本を活用することになり21日、伐採開始に合わせて神事と式典があった。同神社では国指定重要文化財6棟のうち神殿など5棟の修復をほぼ終え、4月から神社のシンボル、楼門の再建工事が始まる。拝殿再建の着工のめどは立っていないが、地元木材の調達を先行させた
阿蘇中央高は旧阿蘇農業高で、北外輪山に25ヘクタールの演習林を保有。樹齢約90年のスギやヒノキが直径約40センチに育っている。この日は安全祈願祭の後、関係者がヒノキをチェーンソーで伐採した。1週間ほどかけ50本を伐採し、製材、乾燥させ、着工を待つ
拝殿再建には325立方メートルのスギ、ヒノキが必要で、このうち半数は阿蘇地域の木材を活用する予定。工事費は約6億4千万円で、同神社では自己資金と寄付金の半々で賄いたい考え。ヒノキ50本は、阿蘇中央高から「指定寄付金制度」を活用する形で寄贈される。同制度を使うことで、寄付にあたって税の減免があり、地元木材の活用につながる
同校生徒も実習授業の一環として、チェーンソーなどを使って伐採にあたる。グリーン環境科2年の岩下瑠希さん(17)は「木を育て続けた先輩や地域の思いも受け継ぎ、丁寧に扱っていきたい」と話し、年輪を重ねた木材が拝殿に生かされる日を楽しみにしていた
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