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- ID:
- 44106
- 年:
- 2019
- 月日:
- 0227
- 見出し:
- スギ花粉 飛散目前 今シーズンはWパンチも…
- 新聞名:
- チューリップテレビ公式サイト
- 元URL:
- http://www.tulip-tv.co.jp/sp/news/detail/20190221183450
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- 「スギ花粉症」もう見るだけでムズムズしますね
今年、県内では、近年まれにみる大量飛散の恐れがあり、これまで花粉症ではなかった人も注意が必要です
そして、いまだ猛威を振るう「インフルエンザ」とのダブルパンチで、花粉症が重症化する心配があると言います
「まもなく花粉の飛散の調査が行われます。果たして21日飛散は始まっているのでしょうか?」(記者) 県森林研究所の研究員、斎藤まきさん
この時期になると、毎日、県内6つの観測地点を回り、花粉が飛散しているかどうかを調査しています
当初、今週の月曜日ごろに飛散が始まるとみていましたが、このところの悪天候で予定より遅れています
雄花を長い棒でたたき、黄色い花粉が飛び散ると花粉の開始となりますが…「飛びませんね・・・」「雄花が乾かないと飛ばないんですけど、明日天気が良くて乾けば、多分飛ぶんじゃないかな」(県森林研究所の研究員、斎藤さん) 今シーズンの飛散量について、斎藤さんは、平年の2.3倍、去年の2倍にのぼり、「平年より非常に多い」と予想しています
その理由は?「去年は猛暑で日照時間が長かったのでその影響をうけて大量に雄花がついたと思います。観測至上2番目ぐらいです。この20年ぐらいで1番多い飛散量になるんじゃないかと思います」(斎藤さん) 花粉の飛ぶ量は、前の年の夏の気温に影響を受けるといわれます
「3月の上旬ぐらいから飛散量の多い状態が続くと思います。3月いっぱいまでは要注意だと。今年がきっかけに発症する人がいると思いますので予防対策の徹底を」(斎藤さん) そんな大量飛散の恐れがある今シーズン
花粉症で苦しむ患者にとってさらに危惧されているのが、あるウイルス性疾患との合併症です
「インフルエンザになって粘膜が損傷してそこにアレルギーが加わると悪くなるというケースっていうのがあれば、その逆もあると逆に思んですね。つまりアレルギー性鼻炎がある人は粘膜が弱いので、そういうところに菌やウイルスがつくと風邪も引きやすいという見方も出来るんじゃないかと思います」(麻生さん) 今年県内でも猛威をふるったインフルエンザ
もっとも多い時期で、1医療機関あたりの患者が48.98人となるなど、大流行した去年を上回るペースで拡大しました
1医療機関あたりの患者数は、ピーク時に比べると減少し、警報レベルを下回っていますが、それでも、依然、注意報レベルにあります
このインフルエンザと同時に花粉症が発症すると、重症化する傾向があるといいます
「重症化したらどううなる?」インフルエンザにかかると鼻の粘膜が傷つきます
本来は花粉を防ぐ粘膜
それが傷つき粘膜に花粉がつくとアレルギー症状が出やすくなり花粉症が重症化する可能性があります」では、どうやって防げばいいのでしょうか?「原因物質を吸い込まないという意味では、鼻に蓋をするわけにはいけませんから、マスクをするっていうのが一般的にやり方で、なるべく細かい粒子が鼻に入らないようにきちんと正しくマスクをつけていただくことが必要だと思います」(麻生さん) インフルエンザ対策と重なりますが、マスクが効果的だと言います
また、これまで花粉症ではなかった人も今年は花粉症になる恐れがあると話します
「その年、初めて(症状が)出たように見えてるかもしれませんけど、あらかじめ何らかの症状はあった可能性もあると思います。ですから、花粉の量が多いときに今まで感じていなかった症状が出やすい」(麻生さん) 花粉の量は、飛散が始まって1~2週間たったころから多くなります
依然インフルエンザが流行している今シーズン
ダブルパンチで重症化させないための対策が必要となりそうです
花粉の飛散は、来月上旬から下旬までがピークとみられます
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