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- ID:
- 44036
- 年:
- 2019
- 月日:
- 0221
- 見出し:
- 市原悦子さん葬儀で注目の樹木葬…「墓守」気にせず経済的で選ぶ人増加
- 新聞名:
- -
- 元URL:
- https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190216-00010002-spht-soci
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 先月12日に心不全のため亡くなった女優の市原悦子さん(享年82)の葬儀の際に、故人の遺志として注目されたのが、遺骨を樹木の下に埋める「樹木葬」だ。近年、核家族化や親族間の付き合い方の変化により墓を持たない人が増えている中で、新たな供養の方法として選択肢の一つに考える人が増えているという。元葬祭業者で、樹木葬や海洋散骨に詳しい「株式会社くぼた」の久保田豊さん(48)に、樹木葬の現在の状況などについて聞いた。(高柳 哲人) 「コンクリートの下に眠らせるのはかわいそう。自然に返してあげたい」と2014年に亡くなった夫の演出家・塩見哲さん(享年80)を関東近郊の寺にある樹木の下に葬り、自らもその場所を安息の地と決めていた市原さん。1999年に岩手県一関市で初めて許可されたという「樹木葬」は、数年前から新たな供養の方法として徐々に知られるようになってきた
久保田さんによると「樹木葬を行うことができる場所(霊園や寺など)は、2年ほど前は首都圏で約100か所ほどでしたが、現在は1・5倍になったともいわれています」。その数字は現在も増えているという
「樹木葬」と聞くと「粉状にした遺骨を木の根元に撒(ま)いたり、土を掘ってそのまま埋め、土に返す」というイメージがある。ただ、久保田さんは「樹木葬と一口に言っても、さまざまな形があり、一概には言えません」とした
「もちろん、遺灰を撒く『散骨』という方法もありますが、容器に入れて埋めることもあります。容器も1体用のものもあれば、複数の遺骨を入れて共同埋葬するという形式も。亡くなられた方の名前などをプレートに残す霊園がある一方、何もない場所もあります」。それだけに、故人や送る人の要望に沿う方法なのか確認する必要がある。散骨は埋火葬許可証が不要だが、2ミリ以下に粉骨しなければならない。一方、墓石がない樹木葬でも粉骨をしないのであれば許可証が必要となる
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