Image copyrightGETTY IMAGESImage captionワシントンの盆栽(資料写真)日本の盆栽愛好家が、盗まれた7鉢の盆栽を返して欲しいと懸命に訴えている。飯村誠史さんと妻の冬美さんにとって「我が子」のような盆栽は1月に盗まれて以降、行方が分からないままだ
飯村さんは埼玉県で老舗盆栽店「喜楽園」を経営する。CNNによると、1月に盗まれた盆栽の被害総額は1300万円以上だという
冬美さんはフェイスブックに、「悲しくやるせない気持ちでいっぱい」とつづっている
「当園で大事に…我が子のように育ててきた」東アジアで発祥し、主に日本と結び付けられる「盆栽」は、植木鉢に植えた樹木を専門家が緻密に整えることで生まれる芸術だ
植木鉢の中で育てられながら、樹木は自然界にあるのと同じような形に整えられ、専門的な手入れが必要とされる
盗まれてしまった盆栽の中には、「真柏(しんぱく)」というヒノキも含まれている。愛好家の間でも人気の品種で、1000万円以上の価値がある
CNNによると、冬美さんにはこの真柏について、「樹齢は400年。手入れが必要で、水がなければ1週間も生き延びられない」と説明した
飯村さんはフェイスブックなどで盆栽の目撃情報を募っている。BBCの取材では、2月12日時点でもまだ戻ってきていないという
Skip Facebook post by SeijiEnd of Facebook post by Seiji冬実さんも、「盆栽を守りながら…もしかしたら帰ってくるかもしれないと願いつつ、またお褒め頂けるような盆栽を育てていきたいと思っております」とつづっている
フェイスブックでは、 国内外の盆栽愛好家から多くの慰めのコメントが寄せられた
インドからコメントを投稿したフェイスブックのユーザーは、「許されない。盆栽を1鉢のみならず7鉢も盗むなんて、ことの重大さを分かっていない。手塩にかけた愛情も一緒に盗まれてしまった」と書いた
別のユーザーも、「盆栽は崇められ、称賛されるべきもので、人間の欲望を超越したものであるべき。この投稿をに心が痛みます」とつづった